看護師として働いてきた私は、ずっと忙しさに追われていました。
夜勤、残業、責任の重さ…。
毎日が精いっぱいで、ふと立ち止まったときに思うのです。
「このままでいいのかな」
そう思った瞬間が、私にとって人生の分岐点でした。
最初のきっかけは、妻の一言でした。
「不動産、一緒にやってみない?」
正直、驚きました。
不動産は自分とは無縁の世界だと思っていたから。
でも、妻の言葉にはただの収入アップ以上の意味がありました。
「一緒に何かを作っていきたい」という気持ちが伝わってきて、胸が熱くなったのを覚えています。
そのタイミングで、親や従兄弟からも意見をもらいました。
「不動産なんて、あなたには向かないよ」
「そんなの、できるわけないからやめときなさい」
もちろん、彼らは私を心配してくれていたのでしょう。
でも、その言葉は私にとって、応援ではなく否定でした。
最初は、自分でもそう思っていました。
知識も経験もない自分に、果たしてできるのだろうか、と。
夜勤をこなしながら家族を支えてきた自分に、さらなる挑戦は無理なんじゃないか、とも。
それでも、私は決めました。
「やる」
怖かったのは、失敗することではなく、周囲と違う選択をすること。
孤立するかもしれないという不安。
それでも、やらなかった後悔の方が怖かったのです。
勉強を始め、初めての物件の契約や銀行の応接室での緊張、空室や滞納の心配、数字の計算…。
現実は思った以上に大変でした。
でも、少しずつ理解できることが増え、できることが増えていく。
「自分にもできるかもしれない」と思える瞬間が、確実に積み重なっていきました。
そして、夜勤をやめた日のことを思い出します。
シフト表を見て、初めて「夜勤がない」と気づいたときの安堵感。
体も心も軽くなり、家に帰れば、娘が抱きつきながら「おかえり」と言ってくれる。
その瞬間、働く意味や自分の人生を守ることの大切さを、あらためて感じました。
お金や収入も大事ですが、それ以上に大切なのは、時間と心の余裕。
自分や家族の人生を犠牲にして働くことが、本当に正しいのか。
初めて自分に問いかけた瞬間でもありました。
振り返ると、理解されない選択や怖い挑戦は、孤独で不安なものでした。
でも、それらの経験があったからこそ、今の私があります。
自分で学び、行動し、選択し、工夫したからこそ、家族も安心できる生活を作れた。
自分の人生を、自分で守れる自信がついたのです。
看護師として働く皆さんに伝えたい。
周囲に理解されなくても、怖くても、自分の人生は自分で守ることができる。
怖いのは挑戦ではなく、行動しないこと。
自分を信じて一歩を踏み出せば、必ず未来は変わるのです。
夜勤を手放して見つけた、小さな幸せと大きな自由