こんにちは、看護師大家のたかのです。
今回は「大家になるためにやらないといけないこと」の中でも、最も地味で、でも一番大切な“物件検索”についてお話しします。
不動産賃貸業を始めたきっかけについては「看護師が夜勤を辞めるための不動産投資」で書きましたが、最初の1棟目を購入するまでの道のりの中で、最も時間を使ったのが「物件探し」でした。
仕事をしながら、限られた時間の中でどうやって良い物件を見つけたのか。今日はその実体験をもとにお伝えします。
最初は関西の新築物件を中心に探していた
物件検索を始めた当初は、「住み慣れた関西で、新築の5000万円以下の1棟アパートを買いたい」と考えていました。
しかし、実際に検索してみると、条件に合う物件がほとんど出てこない。
出てきても利回りが低く、投資としては成り立たないものばかりでした。
最初のうちは、毎日同じエリア・同じ条件で検索しても新着がゼロの日もあり、「全く条件に合うものがない…本当に買えるのかな…」と不安を感じていたのを覚えています。
検索範囲を全国へ。基準を見直したことで世界が変わった
このままでは埒が明かないと思い、条件を一から見直しました。
私が次に設定したのは、
- 政令指定都市で、人口が全国で20位以内の都市
- 物件価格4000万円以下
- 表面利回り7%以上
- 木造・築10年以内
という条件でした。
エリアを全国規模に広げたことで、検索結果に出てくる物件が一気に増えました。
「自分が住んでいない地域でも、数字で判断できる」と割り切ることが、良い出会いにつながったのだと思います。
人口が重要な理由については「不動産投資には人口が重要な理由」の記事を参考にしてください。
通勤中も休憩中も、とにかく検索
当時は朝6時には家を出て仕事に向かっていたので、通勤電車の中は私にとって“物件検索タイム”でした。

この当時は、こんな時間に物件検索量をこなしている人はいないと思ってました。
スマホで楽待・健美家・ホームズ・アットホーム・不動産連合隊をひたすらチェック。
気になる物件はお気に入りに保存して、夜にもう一度見直す。併せて土地の相続税路線価も確認。
昼休憩中も検索。休みの日も検索。
気づけば、空いた時間のすべてを物件探しに使っていました。
不動産投資を始める人の多くが、「良い物件が見つからない」と言いますが、それは“見る量”が足りないだけのことも多いと私は思います。
検索の時に意識していたポイント
ただ闇雲に見るだけではなく、自分なりのルールも決めていました。
- 表面利回り7%以上で30年融資を想定し、キャッシュフロー20%以上残るかどうか
- 再建築不可物件は除外
- 周辺地図で必ずチェック:スーパー、駅、駐車場が近いか
- 土地の形状や道路付けも簡単に確認
これらをクリアしたものだけを候補として残していきました。
実際、利回りだけで判断すると、後で再建築不可や特殊な立地に気づくこともあります。
検索時点での「ふるい分け」はとても大事だと感じました。
再建築不可物件に関する記事は再建築不可物件をどう見るかで解説しているので参考にしてくださいね。
条件を変えた先に出会った「1棟目」
条件を見直して数か月後、目に留まったのが新潟市の築10年の木造アパートでした。
利回りは7.2%。政令指定都市で人口も全国20位以内。
さらに、新駅の開業が決まっているエリアでした。

しかも売主が外壁塗装も終わらせているという情報があり、あまり手出しは少ないだろうと想定できました。
外壁塗装の見積もりを実際に行ったサイトは築古一棟不動産のメリットとデメリット【初心者にもわかりやすく解説】で紹介しているので気になる方はこちらもどうぞ。
「ここなら今後の発展も期待できる」と思い、現地調査を経て購入を決意。
この物件が、私の大家人生のスタートとなりました。
最初から完璧な条件を求めるのではなく、視野を広げて柔軟に考えることがチャンスを掴む近道だと、今になって実感しています。
物件検索は地味。でも、継続した人だけが結果を出せる
物件検索は、はっきり言って地味です。
成果が出るまで時間がかかりますし、何度も落胆することもあります。
でも、毎日見ることで相場感が自然と身につき、良い物件を見抜く目が養われます。
「探している時間」は決して無駄ではありません。
むしろ、行動しないといつまでたっても大家にはなれません。
今振り返ると、あの頃の“ひたすら検索し続けた日々”が、後の自信と判断力につながっていました。
まとめ
大家としてやらなければならないことの中で、最初にして最大の壁が「物件検索」です。
情報を見続け、考え続け、行動し続けることでしか、良い物件とは出会えません。
地味でも、報われるまで続ける。
それが、最初の1棟を掴むために必要な“覚悟”なのだと私は思います。
📘まとめの一言
物件検索は量×継続が全て。
良い物件は、毎日探している人にしか見つからない。
夜勤を手放して見つけた、小さな幸せと大きな自由 